思い込みで「天職」と思えたら幸せ!フェーズワンの田口社長が語る起業するためのマインドネスとは?

思い込みで「天職」と思えたら幸せ!フェーズワンの田口社長が語る起業するためのマインドネスとは?
TMサロン

開催日:開催:2020/11/30

田口社長(以下:田口):僕は昭和35年生まれで江戸川区の下町出身。村社会で生まれ育ったんですが、若い時はそういう村社会が嫌だったですね。
僕たちの時代はアメリカへの憧れと反米とが相まった曖昧な世代で僕らの時代は新人類ということでいろんな部分に気を遣ってうまくやる世代でした。世の中を変えてやるという経営者は出てきづらい世代とも言えますね。

田口:最初僕は、縁故があって内田洋行の子会社である、現在のウチダITソリューションに入社しました。
今でこそ大きな会社になりましたが、入社当時は活気がなく黙々とやっている会社という印象でした。1年目は研修がありましたが、稼がないで給料をもらえてボーナスもあったのでこんなことでいいいのかなと正直思いました。
しかし、研修ではハードウェアの詳細をお客様に伝えないといけないことや、会計で簿記3級以上を取得しないといけないことなどを学ぶことができて、この 7か月間の研修では基本が叩き込まれたと思っています。今でもこの研修があったおかげで、お金を生む原動力につながっています。
そして、オフィスオートメーション(OA)やコンピュータという時代の流れから、商社で直販ができない代わりに子会社で直販部隊を作りたいという方針も入社当時でしたね。しかし、まだまだコンピュータというものが入りだした時代だったので、パソコン(当時はワークステーション)も一人一台は与えられない時代で自分で組み立てていました。
入社してから内田洋行の会社には7年くらいいました


田口:その後はコンピュータを売る下請けの会社に売りに行っていましたが、 ウチダの息がかかっている商品は当然売れて当たり前なんですよね。この仕事は3年くらい続けましたが、このままでは自分がダメになると思いました。
そこで、内田洋行がやってないような独自でできることはないかと思いついたのがポイントセールス=ポスです。今でいうポスレジですね。このころ、スーパーや百貨店では、単品管理やデータ分析をする時代になってきていたので、チャレンジしたいと思い、社内で打診しました。
しかし、百貨店スーパーに売りに行くと、先駆者がいて門前払いです。どうしようもないので日帰り温泉や飲み食いできてお風呂も入れる施設ができてきたので参入しました。ポスレジのシステムがなかったということもあったのでよかったです。

ポス研究所を設立する経緯を教えてください。

田口:会社そのものは嫌いではなかったし自由にやらせてもらっていました。
365日24時間運営している30社近くもあった温浴施設では、会社の就業規則では対応できなかったので、仕方がなく家で別の電話を引いて、ここに電話をもらっていたりしました。増えてくると一人で対応できなかったり、就業規則の範囲外で誰もやりたくないということから、「それならそのまま自分で持って行ってやればいいのでは?と言われたので起業したという感じです。
自分が起業したいというよりは、売ったお客様に対しての責任や信用のために起業しました。でも、人手不足だったので、人だけは一人も持って行くなと。
もう退職していましたが、今の奥さんが同じ会社にいたので、含めて4人でスタートしました。
良かったのは30社のお客様を全部持って行かせてもらって、毎月30万くらいのメンテナンス費を支払ってもらっていたので、起業のスタートとしては楽だったと思います。
また、その当時は企業だけじゃなくてお客様も儲かっていたので、失敗しても怒られないし、おおらかな方が多かったのも怖がらずにできたポイントですね。
割と失敗しても払ってくれたので、お客様に育ててもらった時代でもあります。
社会全体におおらかさがあると、笑いが絶えない時代だったと思います。

この会社が十数年続いていますが、今ではどんどんいいサービスも出たりしている中で、ポスシステムの市場としてはどう何でしょうか?

田口:先行として松下電器やNEC、シャープなどコンピューターメーカーよりも家電メーカーが強かったですね。温浴施設が一つできると、コンピューター以外にエアコン、電気、厨房機器などあらゆる電気メーカーのものが売れるので、 松下とかシャープなんかは15人くらいで売りにきてましたが、何億とかの受注が取りたかったんだと思います。
バブルが弾けて温浴施設が建たなくなったらシステム投資をしなくなって、
最後の参入だった僕たちが順繰りに上がっていったという感じです。
僕たちはどっちかというと電気系とかは無理だったので、温浴施設に入っている化粧品会社やクリーニング、食材卸などIT系以外の会社とコラボをしました。

お客様とのトラブルや従業員とのトラブル インパクトのあるトラブルはありましたか?

田口:もう時効富士通事件とコカコーラ事件ですかね。
富士通事件をお話ししますが、代理店として富士通の商品を販売していたんです。ある時、オフコンからウィンドーズに変わっていく97,8年頃、急遽富士通がパソコン用のポスを調達できなくてイギリスのポスの会社を買ったんですが、 そのハードウェアを日本仕様に変えて売るというもので、マニュアルが全部英語で怪しいと思ったら、早速キーボードの不具合が出ました。
見切り発車で入れたらもうバグだらけで、富士通に文句言うと「そちらのソフトが悪いからソフトを見てやる。2000万払えば見てやる」と。
でも、結局ハードウェアの根本のバグが原因で、なかなか非を認めないので富士通の社長の自宅に行こうと思いました。課長や部長が12名、「社長のところへ行かないでくれ。いままでのことは全部嘘」というもののお金は払わないとのこと。
毎月のメンテナンスの保守料を毎月お客様から毎月何百万を代理回収して払っているところから毎月100万円ずつ引いて4000万円で手を打つということでした。
日本のメーカーでも品質基準に対して実は違うということが多い今、それ以降自分で思ったことは自分の目で見て耳で聞いて、口で話して五感で感じて、確証が取れるまで選ばない方がいいということです。最後持久戦になったら大手にかなわないということを学びました。
五感がすごく大切!目の動き方がわかるし、「これ責任とれますよね?」など本当に聞きたいことを聞けるようになるんです。
自分で全部確認するということは一番大切だということに41歳ごろ気づきました。

フェーズワンを設立する経緯を教えてください。

田口:ポスの会社に関して言えば、シェアは国内で一番でした。新規の研究開発費がすごく必要だったので、とにかく借り入れを多くしました。結果どうしようもなくなってスポンサー企業(ラピュネの社長)を見つけて営業を譲渡したんです。
営業譲渡してから3年、50歳になった時に一からもう一度やってみたいなと思って起業しました。
やりたいと思ったものは時代の最先端のものではなく、もう少し枯れたシステムで地に足がついたものをやろうということで、ファイルメーカーというシステムを使ったオーダーメイドのものでした。最先端のものって、事例が少ないので動かない原因がわからないんですよね。
始めるにあたってあまりにも知識がなかったのと、一度負けているので悔しかったのもあってまず基本を学んでみようと51歳から大学院に行ってMDAを学ぼうと思い立ちました。
経営戦略の入門やMDAマーケティング、リノベーションの知識戦略などお金儲けのことを教えてくれるから楽しかったです。
そこで、研究発表が良かったので、豊島区のビジネスサポートセンターで1年間ITコーディネーターもしていました。
フェーズワンをやってみて、昔がどうとかではなく今はどうなのかということを伝えたいと思いました。勉強だけじゃなくて実践して、どこへ行っても一生懸命やっていると、50歳過ぎて失敗しても道が開けてくるんです。

フェーズワンとしての実績を教えてください。

田口:今年の目標として大企業である東芝テックの子会社である東芝テックソリューションサービスで口座を作ってソフトの仕事をもらいたかったのですが、
今年無事に口座を作ることができました。
そこで、やっていてよかったと思うのは資本政策。 2016年4月に資本金を300万から600万にしたのですが、チェッカーサポートという会社に資本を25%持ってもらったことで、会社の見え方も変わってきました。
会社の資本を20%以上持っている会社は連結決算対象となるので、うちが赤字だったら赤字、黒字だったら黒字の決算対象となるので、「ここは大きい会社が資本提携している会社」という印象付けになるんです。
東芝テックと口座が開けたのもこれがあったからですね。
そして、今年の7月にチャレンジとして、東京都知事へ知的労働者の生産性向上システムの開発の販売のレポートが通ったのも嬉しいことでした。
こういった実績を書面にして公の資格とか口座とか作っていくことが、自分が生きている証だと感じています。
4人でやっている会社だけど、リゾートポス時代よりもこのような新しいチャレンジがどんどんできる会社なので、年老いているけど目は死んでないと思いますね。

田口:また、うちの会社は大学生のアルバイトが多いのですが、そのアルバイトのみんなを戦力として使っているんです。
以前、飲食店やファミレスなどでシステムの依頼があったんですが、大学3年の子に開発を任せてみたら、それがプレゼンして採用になったことがありました。
彼はこれで就職活動してアピールするも信じてくれなかった企業がありながらも、結果上場企業にいくことができました。
やはり、どうせやるならこういうことをやったという実績が就職の時にはいいと思いますし、失敗してもなんとかなるんですよ。

学生:いろんな人を見てきて、今の学生が必要だと思うスキルはなんだと思いますか?

田口:リゾートポスでは入社式は新卒がやっていたんですが、自分たちがこの会社で何をしたいかを表現する場所として新卒が仕切ってやるという方針でした。大人びず、テクニックではなく、自分のやりたいことをみんなの前で堂々と言えるスキルが必要だと思います。最後うまくいくかいかないかは人と人の問題がすごく強いので、自分の思いを相手に伝える力が大事だと思います。

学生:就職してから起業 学生起業どちらがいいと思いますか?

田口:日本だとしたら過去を見られるので、就職してからの方がいいと思います。どこの出身で、どこの企業で何やってたかというのもそうですし、お金借りるときも過去や実績で判断されます。

学生:お金を稼いで変わったことはありますか?また、お金を稼いだのに結局変わらなかったことはなんですか?

田口:お金を稼ぐと付き合う人が変わってきたし、人との付き合いが増えました。ですが、変わらなかったことといえば、僕は物欲がないんですよ。
車にしてもバッグでも何でも効率良いものしか欲しくないんです。逆にお金が少なくなった時は、家族と過ごす時間が多かったですね。

学生:今幸せですか?何が最も幸せをもたらしましたか?

田口:普通ですかね。収入的に見ても、会社に借金はありつつも普通のサラリーマンよりは多いし、何よりも楽しいです!チャレンジもできるし、結果を出しているので、今後も自分はやっていけるんじゃないかという希望は持ってますね。

学生:普通のサラリーマンになる人と起業する人との思考の違いや考え方とは何でしょうか?

田口:どちらが優秀とか、どちらがいいとかそんなに変わらないと思います。
業種や時代の流れにもよりますが、サラリーマンとして一つの会社で登りつめていくのも大変で、すごいことだと思います。
人生は計画通りに行かないほうがいいと思いますよ。山あり谷ありのバラバラの点を線に結ぶことができる生き方をすれば素敵だと思います。
どんな時でも一番になろうという気持ちや、何が起きても常にその時に一生懸命でいると、チャンスが来た時に対応できるようになります。

学生:仕事におけるマインドは顧客やクライアントへの義務感ですか?それともお客様を幸せにしたいという思いですか?

田口:自分が提供する商品に対して喜んでもらいたいのはもちろんですが、明確に利益がどれくらい出たとか経費がどれくらい削減されたとかがやりたいわけですよね。そこは、のめり込んで行かないとできない部分でもあるので、思い込みの激しい人の方が向いていると思います。思い込みで「これが天職」と思えたら幸せです。
つまり、やりたいこと(夢)とやらなきゃいけないこと(生活など)が一致していれば楽しいですし、そのためには突き抜けてやることや誰からもあてにされる人間になること、一生懸命になることはシンプルにとても大事なことだと思います。

 

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