3年後にブランドを立ち上げた結果チーム全員が

3年後にブランドを立ち上げた結果チーム全員が
TMサロン

開催日:2020/10/16

株式会社ジェイボックス
代表取締役 松尾琢磨

 

学生:33歳の時に2006年1月の売上が20万で、Webの事なども色々やって、徐々に上がってきたということですが、その損益を超えたのはどれぐらいの時期ですか。

 

松尾:3年ぐらいです。

下請けの仕事は普通だったらすぐ潰れてやり直せたはずなのに、お店の赤字を輸血のようにどんどん補充できました。だけどお金がなくて苦しいのに苦しいと言えない3年間でした。

それからは、かっこよく修理とかできるようなブランドを立ち上げたかったのですが、僕自身創作意欲とかアートなセンスが全くなかったので、ブランディングは難しいと感じました。売れるものを作りたい、儲けたいだけという観念なので、僕が「これ可愛いね」と言っても、可愛いわけないよね…となり、説得力もないんです。

3年だけど結局最後売れ始めたのはハワイアンジュエリーになった時でした。

 

学生:最初からハワイアンジュエリーではなかったのですか?

 

最初はアリージュエリーといって、女性のデザイナーさんと一緒にやっていました。

僕は作ることはできるけど、何を作っていいかはさっぱり分からなかったので、その人の言う通りにブランドを作りました。 

 

学生:黒字になって3年経ってプアアリとか、そういうブランディングハワイアンジュエリーでしたのは何時ぐらいの時ですか。

 

松尾:だから3年後ぐらい経ってからですね。 

12月の前にプロデューサーに出会いました。その人が南青山にあるヴァンドームというブランドでセカンドラインを立ち上げた女性だったのですが、ブランドを立ち上げましょうと言ってプロジェクトチームみたいな感じでスタートしました。

その代わりデザイナー専属でもう一人と販売のスペシャリスト一人、気が合う職人さん一人採用してくださいと言われて、4人採用しました。

それがプアアリの前の最初のハワイアンのブランドですね。

最初はその4人で普通のブランドを始めるわけですが、みんなプロジェクトチームを作ってできる経歴はあっても、僕は10月ぐらいに「大丈夫かな」と思い始めました。一応社長だから少しピリっとさせようと4人を集めて「このままで大丈夫ですか」みたいなミーティングをやりたかったのですが、向こうもこっちがピリッとしているので、「やられそうだ」みたいな感じでピリッとしてきます。

僕は4対1でビビってしまって、この4人は「だったら辞めますよ」と言えそうだと思ったのが怖かったですね。

でも、お金も借りてきて工事も始まっているのに、今この人たちが辞めてしまったら何をしたらいいか分からないのは目に見えています。「松尾さんはドンと構えて待っていてくれればいいです」とピリッと押し返されたので、ヤバいとは言えませんでした。

そうしたらやはり結果ダメだったんですよね。

12月の最終日の130万円の売上のうち、プロデューサーの女性が社販で6万円分買って「責任取って辞めます」と言い出して止めなかったら残りの3人も「あの人が辞めるなら私たちも辞めます」と最終的に全員辞めることになりましたが、辞めてからの3年で黒字になったんです。

ハワイアンジュエリーをするきっかけになったこと

学生:どこでハワイアンになったのですか。

 

松尾:とにかく周りが売れていそうとか、こういうのが儲かっているとか、占いのパワーストーンが売れているとか売れそうなことをやりました。そういう話を聞いてやってみた感じです。

お客様の前では「この石は、こういう素敵なパワーがあって」と言っても、裏に戻ったら「そんなわけないよね」となるんですが、スタッフは騙せないです。俺がそんなことを1ミリも信じていないのに愛のパワーだのと言われても、この金儲けのために本当に思ってないことを売れと言っても社員には心がないと思われてバレます。

だからお客は騙せるけど社員は騙せないですよ。

もともと僕は海とか山とか外になるべく居たい、自然を大切にしたいという思いがあったので、ハワイアンジュエリーの歴史とか文化とかが合致して、自分の生き様と噛み合った時に社員が「っぽいですね」という話になった時に、今日は売るために綺麗なことをどんなに並べてもその背景を知っているとバレるということなんですよ。

もっと簡単に言えば、嘘はバレるということです。ネガティブなことをポジティブに言うのはすごく大切ですが、思ってないことを言ってしまうとバレます。

だから結局お客さんも大切だけど、お客さんと社員と友達とちゃんと分け隔てなく付き合っていくことや人を見て付き合い方を変えないというのが、今日のまとめです。

やはりお金をくれる人の前では笑えるでしょう。不思議なものでお金をくれる人は褒めることができます。だけどお金が全く関係ない人には笑わないし褒めないという人が結構多いです。それはすごく分かりやすく言うと、今日も朝お母さんとお父さんにどんな顔をしておはようございますと言いましたか?と聞くと大体おはようとか、もうおはようも言わない人もいます。でもそんな怪訝な顔をして会社やお客さんの前では言わないのが普通です。30mくらい遠いところから言いますよね。何で親にはやらないで、お客さんにもやるのかと言うとお金が絡んでくるからです。

でも、そのお金が絡んでこない人にもちゃんと笑って褒めて一歩引くというのをやっていくことが大切なんだなということです。

 

ビジネスはメンタルではなくフィジカルありき

松尾:逆に質問します。みんなぐらいの歳にインターンなど全くやろうと思っていなかったのですが、インターンは今みなさん何時から何だと思ってやろうということになっていますか。中学生ぐらいから、まずは大学でインターンという話なのか、大学でインターンという話なのかいかがですか?

 

学生:インターンは自分は色んな業界をどんなことをやっているのかということを知って、その中で自分の芯が何なのか、やりたいことをこの会社でやれそうかというすり合わせを体験を通して知りたいです。

 

松尾:インターン以外で何をやっていますか。その日以外に何をしているのですか?

 

学生:仲の良い友達と飲んだり、遊んだりですね。

 

うちのインターンはハードですよね。

本当ここに来るのはすごい優秀だと思います。ゴールが決まっているから耐えられるとか、そういう感じでもないですよね。

ただ、うちにも生徒が今500人ぐらいいますが、どちらかと言うと指輪の物作りも教えるけど、お金ではなくブランドをどうやって成功させるのかということを教えているので、割と売上を立てたいという人たちや他の学校を卒業してからジュエリーのビジネス実務を学びたい人に向いています。大学ではなくて大学院や専門学校を卒業してからさらに入学しに来るみたいな感じなので、ビジネスのことも勉強しているし、ビジネス書も読んでいるし、ビジネスセミナーも入っているし、よく勉強しています。

でも、僕は本当に勉強するのはもう止めた方がいいと言うぐらい勉強をしている人の方がすごく多いです。やはり経営も起業も、ビジネスはメンタルではなくてフィジカルありきなんですよね。夜遅くまで飲めるとか、どんなに遠いところでもすぐ行けるとか、寒くても寒くない顔ができるとか、体を動かしています。そうではないと聞いていてもつまらないです。経営者の本を10冊読みましたとか、孫さんのセミナーに行ってきましたと言う話を聞いても面白くないですが、マレーシアに行って蛇食べてきましたとか、海で溺れましたとか、死にそうになったことありますとか、それでどうだったのかとかそういう話が聞きたいので、結局はフィジカルなんです。

やはりなるべく屋根がない所にいる時間が多い人の方が聞いていてドキドキします。ぜひ屋根のない時間を増やしていってもらいたいですね。

屋根があって、壁があったらなかなか死にそうにならないです。エピソードはフィジカルが大切なので、フィジカルを大切にしていってもらいたいと思います。

職人もブランディングも経営もオールマイティーに

松尾社長は職人という肩書きを持ちながら、ブランディング、出店、経営というビジネスにおいてなかなかない強みが多い経営者だと感じました。さらにお金が全くなくても切り返していけるノウハウもお持ちです。お休みの日を大事にされていて、自然を大事にするハワイアンジュエリーの歴史や文化が生き様と合致している点を見ても、経営者でありながらもオンとオフを切り替えてフィジカルな精神は見習うことが多いと感じました。

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