思い通りにいかないことが事業!

TMサロン

開催日:2020/9/29

株式会社アイダックデザイン
代表取締役 上田宏樹

 

 

上田社長(以下:上田)初めまして。アイダックデザイン社長の上田でございます。

僕らのようなおじさんが、なかなか若い子と話す機会があまりないので光栄です。機会を与えてくださった山崎社長、ありがとうございます。

学生の子と話す機会がないと言っても、実は私の会社では大学生のアルバイトが学童保育という子供を預かる事業をやっているので、インターンやアルバイトという形で毎年10人くらいは話をする機会があります。

全く関わりがないというわけではいないんです。

大学生の子達がどういったことで悩んでいて、どういう話をしたらいいかということは、多少僕なりにはわかっているつもりなので、今日はそういったところも踏まえてお話しさせていただきたいと思います。

 

パッケージデザインから本の出版、学童施設、飲食店…まで幅広い事業を経験

上田:僕の話はだいたいがバラ色の話ではなく、失敗した話が多いですが、前向きに聞いてもらえればと思います。

1999年の26歳の終わり頃、僕は3年務めたサラリーマンを辞めて、会社設立の準備を始めたんです。2000年に法人登記をしたので、今で21年くらいですかね。

創業当初は出版社の下請けの制作会社という形でスタートしまして、ピーク時は月間で200冊ぐらいの雑誌や書籍を出版社から依頼を受けて制作していたんですけど、3000ページぐらい月に作っていたので、制作会社で言うと業界3位ぐらいの実績を持っていたんです。

ただ、実は創業当初、雑誌の制作会社ではなくて、もともと芸大を出ていた僕はパッケージのデザインの会社にしたかったんです。最初に就職した会社でもパッケージデザインやプロデューサー的な仕事をしていたので、そういう会社にしたかったのですが、創業して程なく上手くいかなくなってしまいました。

結果的に本を作る会社にせざるを得ない状況になってしまったのですが、始めてみるとものすごく業績が良くて、リーマンショックの前ぐらいは上場したいと思っていました。

上場コンサル会社もつけて、主幹証券会社も選びつつ進めていたんですが、結局それも上手くいかなくなりましたね。ただ、本は皆さんもご存知だと思いますが、今出版社は非常に苦戦しているので、結果的にあのまま行っていればどうなっていたのかというのは、今から思うととても心配なところではあります。結局、本はもうダメになってしまったということです。

今は本も当然作ってはいるのですが、先ほども言いましたように子供を預かる施設を東京と神奈川で合計9施設運営していて、今は300人ぐらい子供を預かっています。

私はきっと田舎の小学校の校長先生よりも子供を預かっていると思うので、施設に行けば子供達は僕の事を「社長」と呼んで、結構人気者なんですよ。

うちでアルバイトをしている学生の子達はだいたい学校の先生になりたいとか、子供に関係するような仕事に就きたいといった志を持った子達が多いですね。

先ほど皆さんの自己紹介を聞いて、うちの子達と一緒で志が高く非常に優秀だという風に思いながら聞いていましたよ。

本のパッケージの会社を始めたいと思って始めましたが、本当は会社というよりもデザイン事務所のようなもっとこじんまりしたことをやりたかったんです。

ですが、結果的には思っていた規模感とは全く違う規模感でやらざるを得ない状況になり、パッケージと思っていたのが本になってしまったり、何故かわからないけど子供を預かるようになったり、方向性がずれてしまってました。

あと、元々大学生の時に飲食店をやりたいと思っていたことから、会社で飲食店を運営したり、マッサージ屋さんをやったり、幅広くやってる感じですね。 

 

なかなか思い通りにいかない日々…

飲食店を始めるにも、ある人に「飲食店をやるのであれば、一度サラリーマンになってお金を貯めてからやった方がいい」という風に言われたりしましたけど、僕はお店に立ちたかったんです。今も飲食店をやっていますが、お店に立つことはなく、結局いつもほとんどのことが思い描いた通りには行っていません。

ただ、結果的に事業規模や年収は、はるかに大きいものにはなっています。  

若い頃ならある程度思い通りに進んできたと思うのですが、これから社会に出るとなかなか思い通りにいかないことの方がやはり多いです。そこで、なぜ思い通りいかないのだろうと悩むこともあるかと思いますが、安心してください!精一杯色んなことにチャレンジして生きていけば、年を取ったときに人生のほとんどのことは思い通りにいかなくて当たり前!そういう風に余裕が出てきますから。

今の時点で思い通りに行ったからといって、将来的にそれが幸せとは限らないですからね。逆に言うと思い通りにいかなかったからといって、将来的にそれが不幸せとも限らないということです。とにかく失敗を恐れずに若いうちはどんどん色んな経験をしてみてはいかがでしょうか。 

 

モチベーションは前向きでいること!だいたいがうまくいかないと思ってやる

学生:先程お話の中で思い通りにいかない事が多かった、自分の意思とは違う方向に行くことが多かったということだったのですが、それがダメだった時に、そのモチベーションになっていたことを知りたいです。

 

難しいですが、やはり前向きですね。常にいつも前向きでいること!これが大事です。

ですが、心が折れることだってあります。一週間ぐらいへこんでみたりしますが、家で寝ていても暇なのでやはりその辺は僕は楽観的なんだと思います。 

経験が少ないと上手くいかなければ、少しオタオタします。

例えば、僕が20代の時にサラリーマンを辞めましたが、その時に知り合ったクライアントと辞めてからもお付き合いをしていて、そのご縁をきっかけに計画で会社辞めて始めたのですが、会社を辞めたらみんな全く付き合ってくれません。

そこそこ大きい会社だったのですが、「あれっ」と思いました。

僕はその後、結局デニーズでバイトすることになりました。

この間までサラリーマンでやっていたのに、いきなりデニーズですよ。

そして、一緒に始めようと誘ってきてくれた人が優秀なデザイナーだったのですが、怒って出て行くという事態があり、アシスタントの「本のデザインをやりたい」の一言で「本をやるか」という流れになりました。

こん感じで、思い描いていたことが全く上手くいかないと焦りますね。

でも、ずっとこの繰り返しだと慣れてくるのも事実で、僕は今も小さいものも入れれば20くらい事業をしていますが、10年持つ会社は3%というほどほとんど上手くいかないのです。 

10年持つ会社が3%ということは97社は失敗するということですからね。ということは、ほとんど失敗すると言う話です。そう考えたら、思い描いた通りには行かないと思っていればそんなにオタオタはしませんし、大体上手くいかないと思ってやっています。

 

行動するための第一歩は漫画や本を読むこと

学生:自分の母親も起業していて、少し興味があります。人に雇われる側だと自分のやりたいように出来ないことが出てきますが、行動する第一歩はすごく勇気がいることだと思うのです。行動するための第一歩は、勇気とか要りましたか?

 

要りました。やはり起業したいと思っていても出来ない人は、一歩踏み出す勇気が必要ですよね。本当に起業したいと思ったら漫画とか本とか読むのがいいと思いますが、意外とそういうものの方が感情を揺さぶられたりして。僕は漫画でしたが、漫画を読んで心を揺さぶられましたよ。ちなみに「おーい、竜馬」という漫画で、坂本龍馬に感銘を受けました。 

とても面白い漫画なので、是非お勧めします。

 

ビジネススクールで得たもの

学生:起業したいと思い始めた時期とかあると思うのですが、そのために起こした一番最初のアクションは何ですか。

 

上田:大学生の時に飲食店をやりたいと思っていたので、そこがまず最初の企業をしたい思った時です。なので、その時は飲食店でアルバイトしていました。

結局、僕は4年生の時に親に実家に呼び出されて、

親「就職活動をろくにしていなかったら一回帰って来い」「就職はどうするんだ」

上田:「店をやりたい」

親:「お金はどこにあるんだ」

上田「貸してくれ」

親「お前、なめているのか」「お前、そんなものはサラリーマンをやって、金を貯めてやるもの」

という流れで、結局サラリーマンになりました。そこで、最初に何のアクションをしたかというと、ビジネススクールです。

結局どうやってお金を貯めればいいのだろうと思って、サラリーマンの時にビジネススクールに通いました。

自分の得意なところでお金を稼ぎたいと思ったんですが、デザインだけではダメということで、そこである程度経営的なことなども色々教わりましたが、そういう知識的なことよりもそこで出会った仲間や起業したいと思っている子達から刺激を受けて、実際に起業する人が、周りにたくさんいました。

そういう意味では、サラリーマンを辞めて起業することに踏ん切りもつけやすかったというのはあります。

モチベーションという点では難しいですよね。とはいえ、僕らもだいたいゴールが見えてきていますが、スタートで躓くと、やはり普通は心は折れてしまいますよ。

 僕は東海大学で皆さんみたいに学歴はないので、皆より一歩踏み出すのはどちらかと言うとあまり負担がではなかったという部分は正直ありました。

それは多分青学さんとか、慶応さんとかだと学歴を使って大手企業に入るという道があるのを捨ててでも起業するというのは本当に心から好きなことではないと出来ないと思うし、もしそれが決断できたのであれば、本当に僕は成功すると思います。

僕は今会社が上手くいっているので、成功しているという自負はあるのですが、起業するかどうかというのは、高学歴な方にはあまり僕は進められない立場です。

もしも、本当に自分の好きなことがあって起業するというのであれば、面白い道なので色々お手伝いできたらと思います。。

 

 

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